大阪湾を一望できる丘陵地の中程が敷地であり、
その周囲は人家に隣接していないという、
たいへん稀な環境にこの家の計画は始まりました。
家族や客人との対話の時間を楽しみたい、というご要望を踏まえ、
空と海に向かってのみ開き、 周囲に閉ざした平面構成は、
防犯性を意識しながらも、 眺望/採光/通風を得られるように計画し、
「大きな箱の中に、ひと・こと・そとを包み込むような家」という心象です。
1階は南向きの中庭を取り囲むように各部屋を配置し、
2階は北向きの中庭であるルーフバルコニーを取り囲むようにLDKを配置し、
上下でそれぞれの趣きを持つ空間としています。
家の背景となる空や緑の中に、何の脈絡もなく唐突に現れた白い箱は、
その佇まいが「灯台(fero)」のような存在であり、
ひとが寄り合う場になることと思います.
作人 (加藤 純 竹内 美穂)
撮影:富田 英次
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